ダマスクローズの香りによるストレス軽減効果を確認 ― 日本感性工学会春季大会にて共同研究成果を発表

2026年3月に開催された第21回日本感性工学会春季大会において、本学大学院生の内藤さん(工学研究科 応用化学専攻 修士課程2年・大分県 別府鶴見丘高校出身)、黒岩敬太教授(工学部 ナノサイエンス学科)、川副智行教授(総合教育センター)は、UUBU合同会社(東京都)との共同研究成果を発表しました。

本研究では、ダマスクローズの香りが人のストレスおよび心理状態に与える影響について検証しました。実験では、22〜24歳の大学生に協力を得て、静かな室内環境においてストレス負荷後の生理的・心理的変化を測定しました。

生理的なストレス状態は唾液アミラーゼ活性により評価し、主観的な心理状態はVAS法(直線の長さを用いて主観的な感覚を数値化する評価手法)を用いて数値化しました。

その結果、ダマスクローズの香りを嗅ぐことで、ストレス時に上昇する唾液アミラーゼ活性が抑制される傾向が確認されました。また、生理指標の変化が見られた被験者では、心理面においてもリラックス感の向上が認められました。

一方で、効果の現れ方には個人差があることも明らかとなりました。今後は、より多くのデータを蓄積し、個人特性に応じた香りの活用方法について検討を進めていきます。

本研究は、香りがもたらす「心地よさ」を科学的に可視化する取り組みであり、今後の製品開発やストレスケア分野への応用が期待されます。